赤と黒のカラーと、モチーフのパンサーで有名なカルティエは、世界の5大ジュエラーの一つです。高級ジュエリーブランドのイメージが強いですが、実際はどのような歴史や特徴を持っているのでしょうか。結婚指輪の価格帯やおすすめモデルと併せてお伝えします。
目次
カルティエの歴史
カルティエは、1847年、宝飾商のルイ・カルティエがパリで設立したジュエリーブランドです。最初は個人相手のブティックでしたが、やがてイギリス王室などヨーロッパ中の王室と深い関係を結び、現在も16か国以上の王室の御用達ジュエリーブランドとして愛されています。
カルティエの創業当時、ヨーロッパではアールヌーボースタイルが主流でした。しかし、創業者のルイ・カルティエはこれに飽き足らず、フランスの古美術や東洋の紋様などを研究し、レース編みの特徴的なガーランドスタイルを打ち立てます。
繊細で優雅なデザインのガーランドスタイルは一躍人気となり、それは、1920年代にはモダンなアールデコスタイルに発展しました。曲線を主とした以前のアールヌーボースタイルと異なり、現代の都市生活に相応しい直線的でシンプルなデザインをベースに、幾何学的な模様が特徴です。今ではそれがカルティエスタイルとも讃えられるまでになっています。
このように、カルティエは早い段階から非常に現代的なジュエリースタイルを作ったブランドで、今も世界的なトレンドを作リ続けている由緒ある存在です。
カルティエのジュエリーの特徴
カルティエは、ナポレオン3世皇后やイギリスのエドワード7世など王侯貴族に愛されてきたように、最高品質のジュエリーが大きな特徴です。エドワード7世は、「宝石商の王」とまでカルティエのことを称えたぐらいでした。
また、単に質がよいだけでなく、斬新なデザインでもジュエリー界に大きなトレンドを作ったブランドです。今ではあたりまえの素材であるプラチナを初めて用いたジュエラーであり、繊細なレース編みのデザインのガーランド様式や、幾何学的なモダンスタイルのアールデコ様式などが知られています。あのパンサーのモチーフは「パンテール」と言いますが、そんな独特のデザインでも有名です。
結婚指輪のブランドとしてもカルティエは有名で、独特で斬新なデザインでありつつ、シンプルなフォルムで毎日でも身に付けることができるように工夫されています。「トリニティ」や「LOVE」などの定番アイテムや、「クラッシュ・ドゥ・カルティエ」や「ジュスト・アン・クル」など個性的なものなど、バラエティ豊かなラインナップとなっています。
カルティエの結婚指輪の価格帯
世界5大ジュエラーにも数えられる高級ブランドなので、当然ながらカルティエの結婚指輪の価格帯は高めです。ただ、ダイヤモンドのないシンプルなプラチナであれば、10万円台で手が届きます。ただし、ダイヤモンドがつくと30万円程度が相場です。
エタニティリングともなると50万円や100万円を超えるものもゴロゴロしており、決して安くはありませんが、どれも最高品質の素材を用いたカルティエならではの結婚指輪です。今後ずっと身につけていくのにふさわしいアイテムと言えるでしょう。それだけに、気に入ったものを見つけられるよう慎重に選びたいものです。
カルティエの結婚指輪のおすすめモデル
カルティエの豊富なラインナップのなかでも、結婚指輪として印象的なのが「トリニティ」のシリーズです。
トリニティには「3」の意味があるように、トリニティシリーズの結婚指輪は、ホワイトゴールド、イエローゴールド、ピンクゴールドと3種類のゴールドを組み合わせてデザインされています。それぞれ「友情」「忠誠」「愛情」を象徴したカラーですので、結婚指輪としてぴったりです。
指の細い人に似合う細身のタイプから、男性にもふさわしい太めの重厚感のあるタイプまで豊富にラインナップされています。そのうえ、お値段も15万円前後とリーズナブルです。
トリニティシリーズにはダイヤモンドをふんだんにあしらったタイプもあります。ダイヤを102個も配した「トリニティ・ルバン」というエタニティ指輪です。お値段は70万円以上と高額ですが、華やかさにかけては群を抜いています。
シンプルでお求めやすいのが「ダムール」です。シンプルな見た目ですが、由緒正しい伝統的なデザインを採用しています。ダイヤなしのプラチナリングなら10万円強で手に入るお求めやすさです。
ダムールにはダイヤを56個も散りばめたタイプもあります。お値段は37万円を超えますが、優美な曲線に華やかなダイヤモンドが散りばめられており、女性の憧れをくすぐるモデルです。
一生身につけるのにふさわしいカルティエの結婚指輪
カルティエは、創業以来約170年にわたって世界中で愛されてきたジュエリーブランドです。世界的な高級ジュエリーブランドなので、カルティエの結婚指輪は決して安くはありませんが、品質は最高レベルであり、一生身につけるにふさわしいアイテムと言えるでしょう。気になっものがあったら、ぜひ試着してみてはいかがでしょうか。