婚約指輪や結婚指輪の作り方には、鋳造と鍛造というものがあることを知っていましたか。中でも鍛造の物は丈夫といわれていますが、どのような作り方をしているのでしょうか。メリット・デメリットについて知り、購入の参考にしてください。

鍛造とはどんな製造方法なのか

指輪の製造方法の中でも、昔ながらの製造方法として知られているのが鍛造製法です。紀元前4千年以上前から行われている方法で、金属の塊を加熱しながらたたき、伸ばして成型する方法を指します。製造する店舗によって異なりますが、職人が1つ1つ手作りする工房の場合、バーナーなどで熱して金属を柔らかくしてから、ハンマーなどで圧力を加えて曲げ伸ばしして成型していく方法です。店舗によっては機械化を行い、大量生産して製作される方法をとるところも少なくありません。日本刀と似たような製法で作られているため、日本人には昔からなじみの深い方法とされています。使用する金属は軟鉄と呼ばれる、炭素含有量の少ない柔らかい金属を使いますが、決して鉄ではないため、注意してください。ゴールドやプラチナ、チタンなどを使用して作る人が圧倒的に多いです。

鍛造製法で指輪を作るメリット

数千年前から行われている鍛造製法で指輪を作るメリットは、丈夫な物を作ることが可能であることです。金属の塊を溶かして方に入れて固める鋳造方法より、2倍の強度を誇るといいます。金属をたたいて圧力によって鍛えながら指輪に仕上げていくため、気泡が残らず、金属密度の高い物が出来上がるからです。金属の中の気泡がなくなることで、衝撃に強く、変形しづらい金属に生まれ変わるのがメリットです。生涯その指輪を使い続けられるよう、傷や変形に強い指輪を求める人は多いといいます。身に着けたまま家事や仕事をしている人も少なくないことから、日常生活の衝撃に耐えられる程度の強度を求める人も多いです。鍛造製法で指輪を作る場合、これらの日常生活で与えられる衝撃に強く作られているため、安心して身に着けることができます。

また、それ以外のメリットとなるのは、表面が滑らかで美しい光沢を放つ指輪に仕上がることです。鍛造製法で作ると表面の輝きが鋳造の物よりも強く、付け心地の良い指輪に仕上がります。そのため、長時間つけていても疲れにくいと感じる人も少なくありません。金属の光沢に温かみを感じるものが出来上がるため、指にはめると手元が明るくなったと感じる人もいます。

鍛造製法で指輪を作るときのデメリット

鍛造製法は丈夫で長持ちな製法ですが、デメリットもあります。その一つはデザインが限定されることです。火を何度も入れて叩くことを繰り返していくうちに、丈夫で粘り強い指輪に仕上がっていきます。しかし、デザイン性の高い物を作ることは不可能です。また、サイズ直しも難しいため、太ったり痩せたりできません。指輪をずっと使いたいなら、体重コントロールが必要となりがちです。どうしても難しいデザインを作りたいのであれば、鋳造製法のほうがいいでしょう。また、1つ1つ職人が手造りをして作り上げるタイプの指輪を作る場合には、平均的に3か月程度の日数が必要です。そのため、依頼してすぐに手元に届かないところもデメリットといえます。

それ以外のデメリットとなるのは、オーダーメイドで作ることになるため、費用が高額となることです。予算をよく考え、納得できるものを手に入れたいなら鍛造を求めることが大切となります。平均的な結婚指輪の相場となる金額は25万円弱です。しかし、鍛造の場合は25万円から30万円の間となることが多く、鋳造の物よりも割高となります。店舗によって金額は異なるため、鍛造を取り扱っている店舗に確認し、納得したうえで依頼しましょう。

2人で相談して選ぶことが重要

指輪を購入する場合、2人で相談し、指輪を製法で選ぶか、デザイン性で選ぶか考えてから依頼することが必要です。オーダーメイドで依頼するだけではなく、自分たちで作る方法もあるため、工房に確認して依頼してください。