結婚指輪の一般的な製造方法は鍛造と鋳造の2種類です。一見同じように見えますが、それぞれにメリットやデメリットがあります。今回ご紹介するのは、鋳造で結婚指輪を制作をするメリットやデメリットについてです。

鋳造によるメリット

結婚指輪の代表的な製造方法の一つ、鋳造によるメリットの一つがコストの安さです。いくつかある金属の製造方法の中でも、鋳造は大量生産できるという特徴を持っています。結婚指輪も同様に、一度に大量に作ることができるので1個当たりのコストを抑えられるのが強みです。他の製造方法に比べて販売価格が安めに設定されているのはこれが理由になります。挙式の費用がかさむといった理由で結婚指輪の予算を最小限に抑えたいと考えるカップルにとってこの点は大きなメリットです。

デザインの自由度

価格の安さと並ぶ鋳造製法ならではのメリットがデザインの自由度です。鋳造は溶かした金属を蝋で作った鋳形に流し込み、冷却後に形を整えて完成させます。そのため、他の製造方法に比べて加工がしやすく、オリジナルの造形に仕上げられるのが特徴です。女性の魅力を引き出すS字、指をシャープに見せるV字など一般的に難しいとされるデザインも容易に取り入れることができます。市販されている指輪の場合、他の人と被ってしまうケースも少なくありません。鋳造製法によるフルオーダーでオリジナルを作れば世界に1つだけの結婚指輪を手に入れることができます。

完成までのスピードの早さ

依頼から完成までのスピードの早さもメリットの一つです。時代の移り変わりのなかで鋳造製法も大きく変化していて、以前は人の手で行っていた鋳型のデザインもパソコンで行えるようになっています。パソコンの導入によって作業時間が大幅に削減されたことで、鍛造製法に比べて少ない日数で作れるのが特徴です。挙式の準備に追われて結婚指輪の制作を後回しにしてしまった結果、ギリギリになってしまうという失敗をする人は多くいます。鋳造であれば要望に応じて1週間以内に完成させることもできるので慌てる心配がありません。

鋳造製法によるデメリット

鋳造にはメリットも多い反面、この製造方法だからこそのデメリットもあります。その一つが耐久性です。鋳造で作られた金属は鍛造に比べて耐久性が若干落ちると言われています。これは溶かした金属を型に流し込むことで密度を十分に高めることができない、製造過程で気泡が発生しやすくなるというのが主な理由です。そのため、身に着けた状態で日常生活を送っていると、接触による傷や荷重による歪みが起きてしまうケースも少なくありません。鋳造は加工がしやすいのでこれらのトラブルが起きても修繕をすることはできますが、完璧な復元をするのは難しいのが実情です。大切な指輪を長く使い続けるためにも、作業をする時は事前に外しておく必要があります。

オーダーする場合の業者の選び方

自分好みのデザインで作れるという鋳造の特徴を活かして結婚指輪をフルオーダーで作る人も少なくありません。フルオーダーはリング部分も含めて1から制作する形となるため、既製品に比べて若干値段が高くなりがちです。需要の増加に伴ってフルオーダーの依頼を請け負う業者も増えていますが、製造に掛かる費用はそれぞれ異なります。同じ作業でも業者によって数万円以上の差が出るケースも多いため、1つの所で判断をせずに複数から見積もりを取って比較することが大切です。鋳造は加工の段階で気泡が発生してしまうと仕上がりに色ムラができてしまう場合があります。金額だけでなく実績について確認することも忘れてはいけません。

長所と短所を理解した上で決める

鋳造による結婚指輪には、デザインの自由度や価格の安さというメリットだけでなく、歪みや傷が付きやすいというデメリットもあります。長所と短所をしっかりと理解した上で購入やフルオーダーの判断をすることが大切です。