婚約指輪を貰った際、どの指につけるべきか迷ってしまうのは珍しいことではありません。基本的にはどの指でも問題はありませんが、指輪をつける意味は指によって異なるので、知っておいて損はしないでしょう。ここでは婚約指輪の扱い方や指が持つ意味についてお伝えします。

結婚を約束する証としての婚約指輪

婚約指輪は「この人と結婚することを約束します」という証として贈る物です。贈られた人は指につけることで申し出を受け入れたことを示すと共に、周りの人へアピールする意味があります。結婚の約束という意味から左手薬指につけるのが古くから続く慣例になっていますが、明確に決められているわけではありません。左手薬指の神経は心臓に直接繋がっていると信じられていたことから、結婚の約束を反故にしたら命を捨てても構わないという、決死の覚悟を示す側面もありました。

指が持つ意味や身分によって異なる指輪の扱い方

古い時代、人の体は部分ごとにそれぞれ異なる意味があるとされていました。指も同様であり、右手と左手それぞれの指には意味があり、指輪をつける際は指が持つ意味に合わせるのが普通だったのです。結婚を約束する証である婚約指輪を左手薬指につける理由は、その指に愛や絆を深める意味があるためです。右手の薬指には心を穏やかに保つ意味があるので結婚に関する事柄にはあまり関係がありません。また、他の指も集中力を高める、邪気から身を守るなどの意味があるため、恋愛や結婚に関する意味を持つのは左手薬指だけと言えるでしょう。しかし、指が持つ意味はあくまでも古代の迷信に過ぎないため、もっともつけやすい指を選んでも問題はありません。

婚約の証として指輪を贈る習慣は古代ローマ時代にはすでに定着していたとされています。当時の指輪は家同士の結束を約束した契約書としての意味合いが強く、花婿の家が花嫁の家に贈るのが普通でした。男女の愛の証として用いられるようになったのは9世紀ころのヨーロッパとされていますが、富裕層や権力者など一部の人に限られていました。また、男女の間で身分の差があった場合、低い身分の方は指輪をつけることが許されなかったのも事実です。これは当時の技術力では指輪を作ることが難しく、高価な貴重品だったことも理由になっています。現在のように身分を問わず、男女共に婚約指輪をつけるようになったのは19世紀以降です。

結婚後の婚約指輪の扱いについて

婚約指輪は結婚を約束する証なので、男女が結婚したら用済みというイメージがあります。結婚後の使い道についてはあまり知られていないため、長い間使わずにタンスの奥へ放り込まれているケースは少なくありません。しかし実際は結婚したからと言って即座に婚約指輪が不要になるわけではありません。重ねづけと呼ばれる、結婚指輪と婚約指輪の二つを一緒につける方法があります。これは婚約してから結婚後の現在まで、相手を愛する気持ちは変わらないことを意味していることから、指輪が古くから普及しているヨーロッパでは広く行われています。重ねづけを上手に行うには婚約指輪と結婚指輪のデザインを揃えるのが秘訣です。

また、左手薬指に結婚指輪、右手薬指に婚約指輪をつけるのも上手な使い道と言えるでしょう。指輪のデザインが異なる際に適している方法として好まれている他、左手薬指にかかる負担を軽減できます。結婚指輪が破損した際のスペアとして保管する使い道もありますが、年月が経過すると指の太さが変わってサイズが合わなくなることも珍しくありません。そのような場合はチェーンを通してネックレスにするのが上手な方法です。

婚約指輪も大切に長く使い続けることができる

左手薬指は愛や絆を深める意味を持つと信じられていたことから、結婚を約束する婚約指輪をつけるのに最適です。結婚した後も結婚指輪と一緒に重ねづけができるので、夫婦がお互いを愛する気持ちは変わっていないことを示すことができます。